徳島県出身!徳島インディゴソックス中山晶量選手が語るふるさと瀬戸内
瀬戸内地方に関わりのある方に瀬戸内の魅力を語っていただく連載企画「ふるさとラバーズ」。
第13回目のゲストは、プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusに所属する徳島県のプロ野球チーム「徳島インディゴソックス」で活躍中の中山晶量(なかやまてるかず)選手。
徳島県徳島市で生まれ育った中山さんに、徳島をはじめとした瀬戸内での思い出やおいしい食べ物についてお話を伺いました。
━━ 生まれ故郷でもあり、チームの本拠地でもある徳島のいいところを、お聞かせください。
徳島県は食べ物がおいしくて、特に海鮮料理はおすすめです!
鳴門鯛の刺し身が好きで、家でもよく食べます。鳴門鯛は、「鳴門の渦潮」で知られる鳴門海峡で取れる鯛で、潮流の速い鳴門海峡でもまれた鯛は身が引き締まって美味しくなるんです。
━━ 小さい頃の徳島での思い出やお気に入りの場所を教えてください。
小学校3年生の時に野球を始めたのですが、小学校5年生頃までは母親の意向で習い事をたくさんしていました。
水泳やテニス、バイオリン、器械体操、あとお腹の中にいる時から七田式教育という幼児教育にも通っていましたね。これは右脳開発教育で、映像記憶みたいなのことができるものなんです。そのおかげで小さい時の記憶が映像で残っていて、詳細に話すことができますね。
習い事の一つで、小学校1〜5年生の間、絵画教室にも通っていました。4年生の時、とくしま動物園のコンテストで賞をいただき、母・妹と3人でとくしま動物園に行ったのが思い出ですね。入賞した絵はワニの絵で、うろこを1つずつ描いた覚えがあります。
あとは、阿波おどりですね。小さい頃にはサンスター連(※)に参加させていただいたことがありました。
※連…阿波おどりのグループのこと。サンスター連のように、企業連がある。
━━ そのほか瀬戸内地域で印象に残っている場所はありますか?
中学2年生の頃、家族で岡山の「なぎビカリアミュージアム」(岡山県勝田郡奈義町)に行きました。当時、ムシキングや恐竜キングの影響で化石に興味があり、そこで化石発掘体験をしました。真っ黒な石から化石が出てきて、自分で掘った化石を持ち帰りました。巻き貝みたいな化石を発掘したことがすごく楽しかった思い出です。
あと、家族で温泉巡りをするのが好きで、岡山の湯郷温泉には二度行ったことがあり特に印象に残ってます。
━━ その後徳島県でも名門の鳴門高校に進学されましたね。甲子園にも3年連続で出場されていますが、甲子園は中山選手から見てどのような場所でしたか?
甲子園は、積み上げられた歴史を感じることができる神聖な場所でしたね。
高校野球の県大会ももちろん盛り上がるんですが、甲子園は一戦一戦が決勝戦という感じで、夢のような空間でした。2年生の時に対戦した九州国際大学付属のブラスバンドはかっこよかったですね。自分が投げている時に九州国際大学付属の応援としてX JAPANの「紅」の演奏が始まり、自分の応援だと思って投げてましたね(笑)
━━ 大学は東京の明治大学にご進学されましたが、徳島と東京での違いはありましたか?
西の地域と東の地域では、個人的には服装の派手さが違うな〜と感じたのが印象に残ってますね。東京では黒やネイビー系の色の服をよく着ているんですが、帰省の際に東京で買った服を着て大阪とか関西に遊びに行くと、すごい自分が地味に感じるんですよね(笑)関西では、おばちゃんならヒョウ柄だし、若い人でも原色の真っ青なカーディガン羽織ってたり、赤や柄のコートを着てたりして。
あとは、食べ物で言うと関西圏特に四国ではやっぱりうどん屋さんが美味しいですね〜!
━━ 大学時代の野球にまつわる思い出はありますでしょうか?
東京六大学野球は、レベルが高かったです。4年間で6イニングほど投げました。甲子園と同様、リーグ戦の一試合をとっても、観客の皆さんもたくさん入っており、一戦一戦の盛り上がり方はプロっぽい感じでしたね。
関西遠征に行った時には神戸のポートタワー付近のホテルに泊まって、野球部の男4人で夜景を見ながら観覧車乗りましたね。周りはカップルだらけでした(笑)
━━ そして「徳島インディゴソックス」へ入団されましたね。東京から徳島に帰って「徳島はやっぱりいいな〜」と思ったエピソードがあればお聞かせいただけますか?
徳島の実家に帰ると、家族の大切さはすごく感じましたね。食事面でもそうだし、近くで応援してくれる存在が大きいですね。
あと、東京は娯楽施設が駅ごとにあるから気軽に遊べますが、徳島県は県内に映画館が数カ所だったりと特にここでという場所がないので、遊ぶとなるとアウトドアが多いですね。特に大好きな釣りをやります!海釣り、バス釣り共にやります。マリンピア沖洲の岸壁からサビキ釣りでアジを釣ったり、小松海岸では浜から投げ釣りでキスを釣ったりしますね。旧吉野川はバス釣りスポットです。魚種も多いし、釣りをしてて徳島は楽しいですね!
それと徳島らしいと言えば、沖浜にあるスターバックスがきれいで、駐車場がある店舗型なんです。徳島は車社会なので、駐車場があるのが便利です。北田宮にも新しく同じような店舗ができましたね。
車と言えば、去年のクリスマスに免許を取ったんですが、教習の間に、前日なかったところに高速道路ができてびっくりしましたね(笑)
━━ 「徳島インディゴソックス」入団後、徳島や他の瀬戸内地域で、チームメンバーと行った思い入れのある場所、行ってみてよかったなと思う場所はありますか?
土成町(どなりちょう)にある「たらいうどん新見屋(にいみや)」は思い出のお店です。
小川の上に京都の鴨川みたいに座敷があって、川のせせらぎを聞きながらうどんを食べるっていうのが他の地域ではなかなかできないので良いですね。新見屋には、小学校の少年野球チームでも行ったことがあって、その当時はスライディングパンツ一丁になって川で泳いだりしてました。虫取り網を貸してくれて、川をガサガサやっていたら小魚やエビがいっぱい採れて。小学生ならではの思い出です。
また、徳島インディゴソックスの勝田さん(勝田悠斗 投手)と仲良くさせていただいて、香川オリーブガイナーズとの試合時には、香川の「骨付鳥 一鶴」から取り寄せしたものを試合前に一緒に食べて試合に備えたりしていました。勝田さんとは自粛前に、四国八十八箇所第十三番札所「建治寺」での滝行体験も一緒に行きました。滝の水を浴びると一瞬で凍るくらい冷たかったですね(笑)
━━ 瀬戸内地域で一番好きな食べ物を教えて下さい。
徳島のすだちが好きです。釜揚げしらすにすだちを絞って食べるのが一番好きですね!それと鯛も!ぶつ切りで食感が残る切り方で、醤油だけ付けて食べます。
中学の同級生の実家が経営している「活魚料理 びんび家」に行った時は、ハマチ飯といって釜飯で出てくるご飯があるんですがそれがすごく美味しいんですよ!
━━ そのほか地元でよく行く場所はありますか?
鳴門高校の頃に、チームメイトに誘われていった焼肉屋「春香園」。
昔ながらの、お肉!ごはん!キャベツ!みたいなメニューなんですが、とても美味しくいつも大盛況です。
━━ 「徳島インディゴソックス」で選手として競技をすることの他に、地域で活動されていることがあればお聞かせいただけますか?
海岸清掃活動をチームで取り組んでいます。小松海岸の清掃活動に、入団後すぐ新人選手たちみんなで行きました。
漂流物が多く、ゴミが捨てられていたりしていました。県外から来ている選手も多い新人メンバーの中でも、自分は徳島県出身の人間として「普段使っている海岸を清掃することで地域の方に貢献できたら」という思いを一層強く抱き、清掃活動に取り組んでいました。
━━ 最後に、改めて「瀬戸内のここが素晴らしい!」と思うところ、「徳島のここには是非来てほしい!」と思う場所など、瀬戸内地域のいいところをみなさんへメッセージをお願いします。
徳島県の魅力は大自然!鳴門はもちろん、キャンプをする海陽町のような徳島南部の海は太平洋の海なので景色がまた変わってきます。南国みたいな雰囲気も味わえますよ。 県内でいろんな自然が見えるのが徳島県の魅力ですね。西には剣山があり、日本一の清流と言われている穴吹川もあります。ぜひ、徳島で自然と触れ合ってください!
中山晶量選手プロフィール
1999年徳島県徳島市生まれ。徳島県立鳴門高等学校、明治大学出身。
甲子園には3年連続で出場。全日本大学野球選手権2019年優勝。
2021年徳島インディゴソックスに入団。投手として活躍中。